かき氷で大失敗

かき氷でインスリン投与量を誤って低血糖になっちゃったって話です。

正しくは、かき氷ではなくスーパーで買ったメロン味の氷菓なんですけどね。

 

おやつの前にもインスリン

1型糖尿病人となって、もうすぐ1年。

ずぼらな私も、なんとなく炭水化物量をチェックして炭水化物量に見合ったインスリンを投与して食べる、ということをするようになってきた。

 

実は、ケトアシドーシスで意識を失い、救急車で運ばれ、目覚めたら病院のベッドの上だった私。

当時は、我慢強い自分を恨んだものだった。

入院して数日は、意識混濁状態だったため食べ物を口にすることはなかった。

たぶん点滴から栄養をもらっていたんだろうな。

意識が正常に戻ってきた頃、おかゆから始めた食事。

でも、食べると気持ち悪くなって、ほとんど口にすることができなかった。

「食べないとダメだよ」と、看護師さんに怒られた私。

変にまじめな所がある私は、それを機にできるだけ多くの量を口にするようになった。

食事ができるようになると、みるみる体は回復していき、そのうち病院で出される食事に物足りなさを感じるまでになってしまった。

入院後半は、すっかり元気になったものだから「ご飯をもっと食べたい!」「お菓子食べた~い!」という欲求に襲われたものだった。

そんなわけで、退院後は好きなものを好きなだけ食べられる幸せにひたっていたのだった。

今でもそんなに1型糖尿病である自分のからだについて良くわかっているわけではないけれど、退院当時は本当に何もわからなくて、インスリンはおやつを食べても、主治医から指示された食前3回の超即効型と夜1回の持効型の4回のみをきっちりするだけだった。

主治医からは、「おやつは食べてもいいけど、インスリンも打ってね」と言われてはいたけれど、習慣がつくまではかなりの時間がかかった。

インスリンを始めて数カ月は指先血液からの血糖値測定だけだったってのもあるかな。

今は、フリースタイルリブレのおかげで、血糖値変動がわかるようなったから「気を付けよう」という気持ちも強くなったのかも。

今では、おやつを食べる時も例え1単位だとしてもちゃんとインスリンを投与するようになった。

ちなみにポンプに変える気は今のところ起こらず、注射で乗り切っている。

 

炭水化物26.9gな氷菓

前置きがずいぶん長くなってしまったが、夕方、スーパーで買った氷菓を食べた。

栄養成分表示によると、炭水化物は26.9g。

氷なのにずいぶん炭水化物が多いな~とは思った。

でも、きっとシロップでこれだけになるんだろうなぁ、と何の疑いもせずにインスリン3単位。

その時の血糖値が127

炭水化物26.9gで、血糖値127で、夕ご飯の時間もせまっているから3単位でいいだろうと判断したんだよね。

この時、17時38分。

 

1時間後血糖値103

氷をおいしくいただいた約1時間後、お風呂に入ろうと思った私。

お風呂と言ってもシャワーを浴びるだけだが。

しかし、何だか嫌な予感がして血糖値を測定。

103

103という数値だけ見れば、通常であれば問題のない数値。

しかし、私は1時間前に炭水化物26.9gのかき氷を食べている。

その時の血糖値は127だった。

それなのに、今の103は何だか気持ちが悪い。

と、思ったので、チョコレート類を捕食する。

食べたい時のチョコレートは幸せだが、血糖値調整のためのチョコレートは何だか切ない。

 

急激に変わる血糖値

捕食したし大丈夫だろうとシャワーを浴びる。

髪を洗ったりからだを洗ったり顔を洗ったり。

お風呂もそろそろ終盤という頃に、異変は起きた。

何だか体調が変。

これは低血糖ではないか。

いやいや、しかし私は切ない思いで血糖値を上げるには十分だと思う量のチョコレートを食べたのだ。

低血糖であるはずがない。

ほらあれだ。

きっとお腹が空いてフラフラしているのだ。

しかし、腹が減ったにしては異常なフラフラ感。

お風呂を出て速攻で血糖値を測定する。

52でした。

やばい。

でも、もうチョコレートは食べたくない。

そうだ。あれだ。

つぶらなユズ!

真夏のお風呂上りにぴったりさわやかな飲み心地。

炭水化物は100gで7.4g、1缶190gだから血糖値52の私にぴったり。

おいしいのに、味わっている暇も余裕もなくグビグビと一気に飲み干す。

そして、フラフラしながら化粧水をつけたりドライヤーをかけたりするうちに、徐々に復活。

つぶらなユズからの1時間後には血糖値は100。

上出来だ。

今回は低血糖の後遺症もなく、復活が早くて良かった。

つぶらなユズありがとう。

ちなみに「つぶらシリーズ」はユズのほかにもいろいろある。

私が最初にはまったのは「つぶらなカボス」

美味である。

成分表示に従ってインスリンを投与したはずだったが、今回は大失敗。

勉強不足の私に、なぜ失敗に至ったかはまったくもってわからないけれど、今度かき氷を食べる時は気を付けようと強く心に誓ったのであった。

しかし、こんな失敗は稀である。

これに懲りずに血糖値をより良く保てるように、今後も精進します。

 

フリースタイルリブレの偉大さを改めて認識する

普段、フリースタイルリブレで血糖値の変動を見ているが、今は指先からの血糖値のみ測定中だ。

フリースタイルリブレは、1型糖尿病の私にとってとても助かるものだけれど、体への負担は小さくない。

私の体には、リブレの跡が何か所もある。

だから、時々無性にリブレを休みたくなるのだけれど、今日みたいな低血糖事件が起こると、リブレの偉大さを痛感する。

血糖トレンドを読むことは、大事なことなのだ。

 

リブレのセンサーは、14日間の装着になるのだけれど、私個人としては、5日間か7日間のものがあるといいのにな、と思う。

その方が体への負担は小さく済むだろうし、現在、センサー終了近くなると起こるグルコース値測定と血糖自己測定との誤差も起こらなくなるんじゃないかな。

リブレについては、またいつの日か綴りたいと思う。

 

 

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